鈴木昂秀「“これが青春というやつか!”と感じた」映画初主演作での共演者とのエピソードを語る
東京ウォーカー(全国版)
10代のころは地元の友達と「お泊りホラー映画会を開催していました」
――鈴木さんは祐也のように夢を追いかける途中で思い悩むことや、行き詰まった経験はありますか?
【鈴木昂秀】壁にぶち当たることは結構ありました。昔、舞台の稽古中に自分には舞台は向いていないと思ってしまって、1日だけ稽古に行かなかったことがあるんです。でも、その後に共演者の方々やスタッフさんに支えられて、なんとか舞台に立つことができたんですね。
それで無事に千秋楽を迎えたのですが、カーテンコールでお客さんがスタンディングオベーションしてくれたんです。そのときに、“舞台をやってよかった”と心から思いました。それ以来、思い悩んだときは“これをやり遂げたらもっとできるようになるはず”とポジティブなマインドに切り替えるようにしています。
――鈴木さんにとって、お仕事の一番のモチベーションになっているものはなんでしょうか。
【鈴木昂秀】やっぱりファンの方が楽しみに待ってくれているから頑張れるところはありますね。期待に応えたいとか、ガッカリさせたくないとか。それが一番のモチベーションになっているような気がします。もちろん、家族や仲間といった大切な存在もモチベーションのひとつです。
――先ほど“青春”というワードが出ましたが、地元のお友達とは青春っぽいことはしていなかったのでしょうか?
【鈴木昂秀】男友達とホラー映画ばかり観ていたので、それを青春と呼べるかどうか…どうなんでしょう?(笑)。
――青春とはちょっと違うかもしれませんね(笑)。お友達とホラー映画鑑賞会をされていたのですか?
【鈴木昂秀】THE RAMPAGEとしてデビューする前の10代前半のころに、地元の友達の家に男5、6人で集まってお泊りホラー映画会を開催していたんです。友達の家の近所にあったTSUTAYAで1人1本ずつホラー映画を借りて、夕方5時ぐらいから朝までぶっ通しで観るというハードな映画会。終わったころはみんなグッタリでした(笑)。
――当時、どんなホラー映画をご覧になったか覚えていらっしゃいますか?
【鈴木昂秀】たくさん観た中で撮り方がすごくユニークだなと思ったのは「REC/レック」。シリーズの1作目で、POVと呼ばれる手持ちカメラで撮った一人称視点の映像で展開されていくのでドキドキ感がハンパないんです。アパートの中で謎の病原菌が発生して、感染した人たちが凶暴化して襲ってくるという内容でめちゃくちゃ怖かったのを覚えています。
――日本のホラー映画もご覧になりますか?
【鈴木昂秀】日本のホラー映画で一番好きなのは「仄暗い水の底から」。「リング」の中田秀夫監督の作品でめちゃくちゃ怖いです!最近だと清水崇監督の「恐怖の村シリーズ(「犬鳴村」「樹海村」「牛首村」)」や永江二朗監督の「きさらぎ駅」がおもしろかったです。本格的なホラーもいいんですけど、B級ホラーもわりと好きなのでもっといろいろ追求していきたいです。
――ホラー映画に出たいという願望は?
【鈴木昂秀】もちろんあります!もし出演できるとしたらゾンビ映画がよくて、最初はいわゆるザコキャラと呼ばれる影の薄いキャラクターとして登場して、メインの人たちと一緒にゾンビから逃げるんですけど、途中でロックがかかっている扉にぶち当たって、僕がハッカー的な能力でロックを解除するみたいな。意外なところで活躍する役を演じてみたいです。
――一番おいしい役じゃないですか!(笑)。
【鈴木昂秀】でも、その後ゾンビに噛まれてしまうんです(笑)。
――噛まれてしまうんですか!
【鈴木昂秀】「俺はこの扉を閉めるから、お前らは先に行け!」ってみんなを逃がしたあとに噛まれて、ヒーローとして最期を迎えるのがかっこいい気がして。ダメですね…ホラー映画の話をしているとどんどん妄想が広がって止まらなくなっちゃう(笑)。でも、いつか本当にオファーが来ると信じて、これからもたくさんホラー映画を観て勉強しようと思います。
取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:佐藤由佳(KIND)
◆ヘアメイク:高橋正典
(C) BOKURANOFILM
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全12枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック