賀来賢人・シリアス演技でも存在感発揮、コメディ渇望の声にも「最高難易度の”普通の人“を演じたい」と吐露

東京ウォーカー(全国版)

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映画『AI崩壊』に出演した賀来賢人撮影=RYUGO SAITO


賀来賢人が1月31日(金)より全国公開する映画『AI崩壊』に出演する。本作は、2030年の日本を舞台に国民の生活に欠かせなくなっているAIが突如暴走し、人間の生きる価値の選別を始めだすというサスペンス超大作だ。賀来はそんな本作で、主人公の義弟であり、AI<のぞみ>を管理する企業の社長を演じた。2019年は連続ドラマでの主演を務め、2020年にはすでに4本の映画の公開が控えている賀来。本人に大躍進を遂げた2019年について語ってもらった。

話し合いを重ねながら作り上げた、シリアスな役柄


【写真】IT社長を演じた賀来賢人、シリアスな芝居で存在感を発揮(c)2019映画「AI崩壊」製作委員会


賀来賢人は、映画『AI崩壊』本作の中で、AI暴走テロの容疑をかけられてしまうAI開発者・桐生浩介(大沢たかお)の義弟、西村悟を演じた。

――今回はかなりシリアスな役でした。演じてみていかがでしたか。

【賀来賢人】自分の会社で生活を豊かにするために作ったはずのAIが暴走してしまって、すべてが狂いだし、死者が出てしまう役だったので、表情一つとっても、凛々しいところから始まり、徐々に焦りと怒りが抑えられなくなる、自分への憤りやもどかしさも出てくる…といろんな感情が入り混じった役でした。

ただ、映画はシーンごとに撮影することもあって、計画的につながりを考えて演じるというのは難しく、今回は素直に台本通り演じることを心掛けました。監督からも細かいオーダーをいただくことはなく、どんな状況かということだけを説明されて、あとはもう自分の思うままに。大沢さんや同じシーンを演じる方々と「こうしたら伝わりやすいかもね」と意見を出し合って、みんなで作り上げたのは非常に貴重な経験だったなと思います。結果として、試写を見た方々から思わぬ感想をいただけたのは、嬉しい誤算でした。

映画『AI崩壊』より(c)2019映画「AI崩壊」製作委員会


――今度はIT企業の社長の役どころですね。芝居で難しかったところはありますか?

【賀来賢人】意見を出し合いながら、演技していく経験ってなかなかないので撮影はとにかく楽しかったです。大変だったことをあげるとしたら、エモーショナルなシーンが多い一方で、専門用語が多いこと。あとは、桐生さんと電話をしているシーンは長回しで撮ったんですけど、結果的に5~6時間くらいかけました。おかげで、妥協がないこだわりの詰まった入江(悠監督)作品らしく仕上がったと思います。

「作品も演技も振り幅の大きな1年だった」大躍進の2019年を振り返る


映画『AI崩壊』に出演した賀来賢人撮影=RYUGO SAITO


――賀来さんといえば、2019年はライオンから刑事まで…主演作品も続々と、大活躍の1年でしたね。

【賀来賢人】去年(2019年)から街で声をかけられることが増えましたね。今まで普通に過ごせていたからこそ、急にいろんな人に知られるのはありがたいんですが、ちょっぴり怖いなって思いました。あとは、シンプルにかなり忙しかったですね(笑)。作品に関しては、どれが大変だったとかではなく、それぞれにおもしろいところもや大変なところもある印象です。例えば、オリジナル作品の場合は、ゼロから作り出す楽しさがあります。一方で、自分次第でどうにでも演じられるからこそ、原作がある作品以上に慎重にならなければいけない、リアリティを追究しなければいけないという点で難しさを感じました。

――福田雄一監督作品の『今日から俺は!!』のコメディでちびっ子の人気者になりましたが、最近はシリアスな役柄が続いています。 “奇行”とまで評価された賀来さんのコメディをまた見る機会はありますか?

【賀来賢人】役柄に関しては、『今日から俺は』に始まり『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』と、本当にふり幅が大きかったなって自分でも思います(笑)。最近はありがたいことに役のウエイトがどんどん重くなってきていることもあり、シリアスな役が続いています。コメディを封印したわけじゃないです。でも、どっちも楽しいし、どっちも同じくらい疲れる(笑)。僕自身は役を選り好みして決めていないんですよね。単純に今までやってきたことをなぞるのはおもしろくないので、常に違うことをやっていけることが理想です。

最高難易度の“普通の人”を演じてみたい


映画『AI崩壊』に出演した賀来賢人撮影=RYUGO SAITO


――2020年、そしてこれから先にどんな目標がありますか?挑戦したい役柄はありますか。

【賀来賢人】2019年は、多くの人に注目していただけるようになって、作品1つ1つへの責任感や重みがどんどん増してきたように感じた1年でした。忙しい1年を体験したからこそ、これからもっと時間をかけて役と向き合えたらなと思います。今一番演じたいのは“普通の人”。キャラクターの強さがない役を演じるのって、一番難しいと思うので挑戦してみたいです。日常を描いた作品の中で、リアリティを追究していきたい。ドラマや映画だけじゃなくて演劇もまたやりたいです。最近は、怒られることも減ってしまったので、久々に怒られながら芝居を磨いてみたいなと思います。

於ありさ

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