接客業に新たな価値観「座って働いても問題ない」を提唱!マイナビの「座ってイイッス PROJECT」とは

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

注目のトピックスや新商品、画期的なサービスなど、今知っておきたいホットな情報をOneNews編集部がピックアップ。

今回取り上げるのはマイナビの「座ってイイッス PROJECT」。これは多くの従業員にとって隠れた悩みの種である“立ちっぱなし”問題解決するため、座って働く価値観の浸透を目指すプロジェクトである。そんな、接客業に新たな価値観をもたらす本プロジェクトや接客中の立ち仕事に関する調査について担当者に話を聞いてみた。

「座ってイイッス PROJECT」


――「座ってイイッス PROJECT」を開始した意図について教えてください。
弊社のパーパスは「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というもので、企業活動であらゆる人の可能性を広げたいという想いがあります。座ってイイッスPROJECTの目的は座って働けるという選択肢を増やすことですが、今回の試験導入の目的はイス設置による働き手の身体的・心理的問題の調査、世間の声の収集を行い、企業様に共有することです。実際に座って働いてみた結果のデメリットの改善策を検討し、プロジェクトに反映することで、イス設置を考えていなかった企業にも導入のきっかけを与えられればと思っています。

また、このプロジェクトを通して座って働く価値観を世間へ浸透させ、同時に「バイトでのお悩みやお困りごと」に関する働く人の意見を収集し、新たな企画検討の参考にすることで、今後も未来へつながる働く価値観のアップデートを推進したいと考えております。

――「マイナビバイトチェア」のイチオシポイントを教えてください。
下記3点です。
・立ったり座ったりしやすい
・軽くて動かしやすい・収納しやすい
・座っていることが目立ちにくい

接客業の立ちっぱなし問題解決に一役買う「マイナビバイトチェア」

従業員の方はレジ業務以外もされているので、店舗の中では常に動き回る必要があり、かつ店舗内のスペースにも限りがあることなどから、イスを置いてしまうと業務の妨げになってしまう可能性もありました。そのため、「立ったり座ったりしやすさ」と「軽くて動かしやすい、収納しさすさ」を重視したデザイン設計にしています。また、働き手側も座る選択肢があったとしても、今はまだ、お客様の目が気になる方も多いと思いますので、姿勢もよく見え、「座っていることが目立ちにくい」つくりを意識しました。

――「座ってイイッス PROJECT」のアイデアはどのようにして生まれましたか?また、その実現に向けて苦労した点を教えてください。

きっかけは協力会社の担当者が海外で従業員の方が座ったままレジ業務をされているのを見たことでした。日本では、レジ業務も立ったまま行われるのが当たり前の価値観としてありますが、その国と同様の「座って働いても問題ない」という考えが広がれば、少しでも働きやすい世の中になるのではないかと考えています。働くうえでの新しい価値観を世の中に広げることは、弊社のパーパス「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」の意味する、“企業活動であらゆる人の可能性を広げる”いう考えにも合致することから、本取り組みとともにスタートさせました。

苦労した点は、「マイナビバイトチェア」の試験導入企業を募ることです。座ったまま働くことが一般化していない現状、お客様からの声がまだ気になる、または導入したいけれどオペレーションが難しいということで、試験導入をご検討いただくことには一定のハードルがありました。また、最初は『マイナビバイト』に掲載実績のある企業にお声かけをさせていただいていたのですが、普段営業現場でやりとりがあるのは“アルバイトの採用担当”を担われている方がメインになるので、会社全体のイメージにも影響する本取り組みを社内で連携いただくことも難しい部分もあったと思います。

――「パート・アルバイトの接客中の立ち仕事」に関する調査の注目ポイントを教えてください。
雇用主側の「座っての接客をさせない理由」について、「なんとなく」「きっかけがない」という回答が4割弱という結果です。このことから、「座って働いてもいいのでは?」という世論の気配を感じていても、変えるきっかけがなかった雇用主の方も多かったと考えられます。今回のプロジェクトが、新たな価値観を取り入れるきっかけになっていればうれしいです。

一方で、従業員が接客中に座っていることが「気になる・不快に感じる」方もまだ2割程度いらっしゃいました。ご協力いただける企業様とともに、今回のプロジェクトを通じて「気にしない」と答えてくれる方が増えていくことに期待しています。

――読者へのメッセージをお願いします。
まだ座った接客に不満を感じるお客様もいらっしゃいますし、すぐに変わることは難しいと思っています。ただ、世間のみなさまのお声がたくさん集まることで、企業様側も動きやすくなるので、ぜひ特設サイトを通じてさまざまなご意見をお聞かせいただけますと幸いです。本プロジェクトをきっかけとして今後もより多くの人が働きやすい世の中に近づけるために人々が「この当たり前は変えてもいいのでは?」と思っている価値観の変革、新しい選択肢の提示をできるよう努めてまいります。

プロジェクト動画はYouTubeにて公開中


座って接客の実態と業務への影響

常時、座って接客することができるアルバイトは23.3%。また接客中にイスに座れないことで業務に出た影響のトップ3は、「集中力が落ちてミスが起きた(15.9%)」、「笑顔で接客ができなくなった(12.4%)」、「会話が雑になった(7.8%)」だった。

接客中に座ることを許可しているか

座れないことで業務にどのような影響が出るか


座って接客をさせない理由。お客さんからの印象のほか、なんとなくという声も

接客中にイスを座ることを導入しない理由は「お客さんからの印象の悪化を防ぐため(33.8%)」が最多。次に「なんとなく・特に理由はない(25.6%)」がと、理由なく禁止している雇用主もいる実態が明らかになった。

座ることを導入しない理由は


アルバイト中の座りたくなる瞬間

65%のアルバイトが接客中にイスに座りたくなるときがあると回答。具体的には「疲れているとき(61.2%)」、「体調不良の時(50.0%)」、「お客さんがいない時(45.7%)」に座りたくなるということがわかった。

座りたくなるときはあるか

どのようなときに座りたくなるか


退職要因の約2割が「座れないこと」

イスに座れないことが原因で仕事を辞めた経験の有無を聞いたところ19.7%が「ある」と回答。

座れないことが退職要因になったことはあるか


座って接客していいと思う雇用主と、勤労意欲が上がるアルバイト

雇用主に対して接客中にイスに座ってもいいと思ったことがあるか聞いたところ「常に思っている(28.0%)」、「時と場合によるが、いいと思っている(45.3%)」と73.3%が座ってよいと思っていることがわかった。また、アルバイト・雇用主の約8割が、自身がお客さんとして接客の仕事の人が接客中にイスに座っていても問題ない、気にならないと回答。ほかにも座れることで就労意欲が上がると回答した人が半数以上いることも明らかになった。

雇用主は従業員が座ってもいいと思うか

自身がお客さんなら、従業員が座っていることをどう感じるか

座れたら就労意欲は上がるか


■「マイナビバイトチェア」概要
品名:マイナビバイトチェア
品番:MBC-01
色:オレンジ・ブラック
質量:4.2kg
サイズ:幅40×奥行30×高さ60/65/70/75cm [高さ4段階調節]
<試験導入企業一覧>※敬称略、五十音順
「マイナビバイトチェア」を、下記企業の一部店舗にて先行導入。
※試験導入期間:3/28から順次開始~4月末を予定
・株式会社エービーシー・マート
・株式会社大垣書店
・Crust プランニング合同会社(乃が美 はなれ)
・株式会社トモズ
・株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ)
・三井不動産商業マネジメント株式会社(ららぽーと TOKYO-BAY、コレド日本橋)

■調査概要
「パート・アルバイトの接客中の立ち仕事に関する調査(2024年)」
調査期間:2024年3月11日~3月14日
調査方法:ネットリサーチ
調査対象:有効回答数:600サンプル(うち、立ち仕事のパート・アルバイト雇用主:300サンプル、立ち仕事のパート・アルバイト:男女各150サンプル)
調査機関:ネオマーケティング
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合あり

この記事の画像一覧(全12枚)

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

花火特集

花火特集

全国約800件の花火大会を掲載。2024年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

花火大会人気ランキング

ページ上部へ戻る